「どんな障害がある人も、いろいろな人たちと触れ合いながら、地域で生活できるようにしたい」「障害の重い人も毎日通える場所が欲しい」という、障害を持つ人やその家族の願いから開設された施設です。
2002年11月に心身障害者小規模作業所からスタートし、2004年11月にNPO法人格を取得、2010年4月に現在の 社会福祉法人格となり、2011年11月に金沢市長田本町から金沢市土清水へ移転。新施設での活動を開始しました。
名称 | 社会福祉法人ゆい |
---|---|
理事長 | 林田 孝一 |
施設長 | 能川 晃一 |
所在地 | 〒920-0955 石川県金沢市土清水3丁目242番地1 |
設立年月日 | 2010年4月1日 |
利用定員 | 22名 |
ノーマライゼーション、インクリュージョンの観点からも、「障害」を理由に社会から分けられることなく、地域社会で溶け込みながら、障害を持つ人一人ひとりが、充実した個々の生活できるようになればいいのですが、まだまだ、そうはなっていない現状があると思います。パッチワークが、健常者と障害者を「分けている」施設だという事を自覚した上で、まずは、利用者の障害の程度や種類によって「分ける」事はせずに、利用者を受け入れています。
上記を踏まえたうえで、活動の大きな柱として、さまざまな形で多くの人たちとふれあい、過ごせるように心がけています。例えば、普通高校へ出向き交流授業の参加や、国立大学へ出向きサークル活動への参加など、利用者の年齢に応じた生活環境を出来るだけ取り入れるようにしています。また、労働意欲のある人は、施設内で作業するだけでなく、一般企業にもアルバイトという形で、社会参加の機会を設けています。これらの活動を通して、どの人たちにとっても、たくさんの人とのふれあいは大切だと感じています。それは、障害の有無や種類、程度に関係がないように思います。私たちは具体的な活動を通し体験することによって、そのことを実感しています。そして、パッチワークに関わる人たちみんなが、その実践の中から多くを学び、考えながら一緒に、豊かな、充実した時間を過ごせるように心がけています。
この社会福祉法人は、多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫をすることにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することを目的としています。
2002年11月にパッチワークは金沢市十一屋町にある「ひまわり教室(児童デイサービス)」の中で、間借りする形で開設されました。また、取り壊し寸前だった倉庫を金沢市長田本町で借り受けて、金沢つながりの会(主に「ひまわり教室」を過去に利用していた子ども達の保護者の会)が中心となり、たくさんの人達の支援を受けながら、皆さんの手弁当で改装を進めていきました。
2003年4月には改装も無事に終わり、利用者4人、支援員4人(フルタイム職員1人、パートタイム職員3人、一日職員2人)で、金沢つながりの会が運営する個人事業所として、「心身障害者小規模作業所パッチワーク」が活動を始めました。この時は、公的な補助はなく自主資金のみの運営となりました。また、この年、支援費制度が開始されました。2004年4月から利用者が5人となり、初めて金沢市から公的な補助を受けることになりました。またこの年11月に、特定非営利活動法人格を取得(県認証)し個人事業所から運営を移行させました。
2006年4月から自立支援法が施行されました。これにより2007年4月から「金沢市地域生活支援事業」が新たに実施され、パッチワークも小規模作業所から地域活動支援センターに事業を変更しました。また、少しずつパッチワークの活動が認知されるようになり、運営費の寄附が年に500万円を越えることもありました。寄附の金額が大きくなってきたこと、より明朗・確実な運営を目指すことなどを目的に、2007年7月には国認定の特定非営利活動法人格を取得しました。
2010年5月には社会福祉法人格を取得し、初代理事長 柚木 光、施設長 深田 武志の体制で特定非営利活動法人パッチワークから運営を移行させました。また、移行に伴い、「生活介護事業」を新たに始めることになりました。また、特定非営利活動法人パッチワークは、運営主体の移行に伴い、清算、解散となりました。
2011年5月から金沢市土清水に新施設建設を開始し、11月には新施設にて利用者14人、職員9人で事業運営を開始しました。
2018年4月現在は利用者22人、職員14人で運営しています。